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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

比叡山ツアー

年はかなり離れているが気の合う友達がいる。
彼女に誘われた比叡山ツアーが本日の話。
出町柳から叡山電車に乗り換えるが、いつも百万遍に行ったり河原町に出たりあるいは今出川通りを西へ西へ行くことしかしないので、こちらにくるのはひさしぶり。
3線あり、鞍馬行きにも魅力を感じるが今日は比叡山。パノラマカーというのもいいものだ。元田中、茶山と過ぎるが元田中といえば谷崎の『鍵』に出てくるし、茶山といえば東の瓜生山にある造形芸術大学を思い出す。一乗寺か。武蔵vs吉岡一門。実は私の『武蔵』はバガボンドではなく、吉川英治でもなく、川崎のぼるだったりする。それと小山勝清『それからの武蔵』。

宝ヶ池を越え三宅八幡を越え八瀬に到着。川がきれい。鴨が番で泳いでいる。白い躑躅が咲いている。赤とは混ざらない。
ここから比叡山ケーブルに乗るのだ。
シャガが咲いている。私は木の花と山野草が好きなのだ。
紫の小花が可愛いなあ。名前も知らない小さな花たち。
ケーブルカーに乗るのは生駒ケーブル以来。少しコワいのよ。
中間点で行き違う。可愛いなあ。山々の新緑。ところどころに白い木々が見える。なにかわからなかったが、後に山桜だと知る。
ロ?プウェイの駅に着くと、シャクナゲと日本タンポポがお出迎えしてくれた。可愛いし、嬉しい。青森県の形のロープウェイです。乗ると揺らぐ。能勢にもある。別府の辺にも。そちらは映画『復讐するは我にあり』のラストシーン。・・・コワかったが、『顔』にも出てきたので最近は妙な妄想にも駆られなくなった。
 ロープウェイの担当のオジさんが、今年の正月山頂は70cmも積雪があり、自分の足で頂上まで登ったと話していた。たまらん話だなあ。白い木々が山桜だと知り、これにも感動した。
まだ桜に会えるとは! 

目の前にあるガーデンミュージアムはラストに回し、バス停まで歩く。石楠花がきれいのなんのって! こんなに大きくなるのかと感心しきり。石楠花といえば室生寺が有名だが、それ以来の群生に出会ったのだ。
 バスに乗ると琵琶湖がよく見えた。少し靄っているのではっきりとは見えない。
 東塔につく。おお、荘厳な鐘の響き。ゴ???ン・・・いいなあ。
根本中堂は後回しにして坂本からのケーブル延暦寺駅へ向かう。
道すがら落石注意の看板があるが、その危ない岩肌には可愛い山躑躅の木がある。足元には蕨のような羊歯が。巻き巻きっとして円を描いて伸びている。可愛いなあ。私は羊歯が大好きだ。蕨も大好き。家の庭には何種類か羊歯を植えていて、それぞれシダオやシダキチ、シダヨと名づけている。
 後でわかったことだが、この羊歯は草蘇鉄と言い、先端の蕨部分はおいしいコゴミだったのだ。おおおおおっという感じ。

 やがて坂本駅に着いた。登録文化財に指定されているよい建物だが、黄色く塗りすぎている気がするな。三条にある武田五一の建てた元の毎日新聞社を思い出す。しかしなんと言う可愛らしさか。すぐ前の八重桜が満開で、濃いピンクと黄色とのコントラストが嬉しくなる。ここは今が春の盛りなのだ。
駅内のタイル、陶器製の数珠をモチーフにした飾り、階段の上り具合、グリッド窓、何もかもが可愛らしく、居心地がよい。二階からの見晴らしもよい。琵琶湖が広がっている。
下に下りるとケーブルが丁度上がりつつある。今度はここから坂本に降りてみたいな。
実は坂本といえば今東光『春泥尼抄』を思い出す。尼僧学林から遠足で比叡山に行くシーンで坂本のばあさんのエピソードがあった。何十年も前の作品だが、私はしつこく再読している。
 駅の前に狛犬がいた。なんと石造りなのに歯が金歯なのだ!
これまで色んな狛犬を見てきたが、金歯の狛犬は初めて見た。また、ヒカガミに毛が巻いているのはよく見るが、こやつらは前の肘下部分に巻き毛がある。台座には蛇様。玉を挟んで一対の可愛らしいみい様。
再び東塔バス停に戻る。朽ちかけた小屋の前に白地に背中を薄茶色にしたわんこが寝ていたが、どういうわけか我々の前に立ち、道案内のように歩き出す。もしやこいつは案内犬か!
笠置山には『笠やん』と呼ばれる案内猫がいる。今は二代目の、チョコレート色の猫。犬や猫でもこういう組合があるのかもしれない。犬は我々を導いてから駐車場をうろついていた。
再び根本中堂の鐘がゴ???ンと鳴るのを快く聞きながら、なんと我々はそちらへ行かずにバスでロテル・ド・比叡へ向かったのだ。
バスから琵琶湖の形が分かる。琵琶湖大橋も見えるし、琵琶のくびれ部分もよくわかった。しかしこんな山頂から昔の僧兵が強訴に来る力強さにつくづく呆れる。後白河法皇もそりゃ苦い顔しますわな。

 ロテルド比叡につく。入り口までのアプローチには、桜が並んでいる。綺麗だなあ。桜花爛漫。
今日のランチは予約している。お客さんも多い。フレンチ。
・・・・・・まあ、山の中ですし、都心のホテルではないし、・・・・・・
期待のしすぎはよくない。それに私たちは10%オフになったのだしね。

 次に横川へ向かう。あれです。義経千本桜に出てくる横川の覚範、彼はここの僧兵と言う設定のキャラです。横川中堂の舞台も立派。舞台といえば清水が有名だが、実は私はまだ行っていないのだ。なんと言うことでしょう。ここではなく生駒の聖天さんの舞台には猫が寝ていたことを思い出す。

 西塔へ。にない堂と呼ばれる建物がいい感じ。荷を担う、のにない堂。こういう左右の建物をつなぐ空中廊下は好き。東北のどこかの旅館や四天王寺本坊楽園の中にもある。そこから聖徳太子ゆかりの椿堂へ。おお、さすがに椿が咲いている。可愛い。椿大好き。今年はつくづく花に恵まれた。更に花は続く。バス停には比叡山花祭りと銘打っただけに桜があふれている。 
 八重桜や黄桜や白桜、桜は関山だ。造幣局の通り抜けでよく見られる八重桜。本当に嬉しくなる。山吹もあるが珍しいことに八重ではなく一重の花が多い。

 ガーデンミュージアムへ。
 春の庭と言うものは本当によいものだ。
 チューリップ、勿忘草、ラベンダー、ハーブガーデン、そして印象派絵画の陶板名画を飾る。モネのジヴェルニーの庭の再現。大塚国際美術館でもみたが季節柄、ハスや睡蓮がないのが惜しい。絵がそのまま風景になる。
 水仙のいい匂い。

 機嫌よくロープウェイとケーブルと叡電を乗り継ぎ、京阪に乗る。淀屋橋の改札を出て、何気なく一日カードの裏を見ると、淀屋橋17:53完了と印字されていた。
こうしてツアーは終わった。
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