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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

真似るは学ぶ 模造品

大阪のINAXギャラリーが四ツ橋から本町に移転して以来、足が遠のいていた。
大阪ガスビルを撮影する前に、伊藤忠ビルに向かう。
このビル一階フロアにINAXは移転している。
以前の四ツ橋のビルが懐かしいが、こちらはこちらで明るく綺麗だった。

見に来たのは水回りではない。
ギャラリーの展覧会『真似るは学ぶ』である。
http://www.inax.co.jp/Culture/2006g/03replica.html
入るといきなり『太子孝養像』があった。これは聖徳太子16歳の像なのだが、みづらに結うた髪も優しい、美少年像である。
安城市の所蔵だが、本物ではなかった。木彫彩色の像、剥落した彩色の美しさ、それらが全てレプリカとは。
しかも何で出来ているか。「樹脂」え・・・?マ・ジ?
ぐるっと廻ってみた。うーん、どう見ても本物の木彫。
すごい技術。

これだけではない。アッシリアの出土品や正倉院のガラス碗もあるが、それらも全てレプリカで、しかも樹脂製なのだ。
無論工芸品だけではない。
二次元のレプリカもある。
便利堂。主な美術館・博物館にエハガキや屏風などを納入している、あのすばらしい仕事をする会社の『芸術品』があった。
『鳥獣戯画』と『源氏物語絵巻』のレプリカがある。
多分私などは、本物と模造品の差異がわからないと思う。
便利堂の仕事はそれほどまでにすばらしい。
コロタイプ印刷の過程を見て、ため息をついた。つい先日便利堂さんでその実演が行なわれていたらしい。
ああ、すてき。
わたしは便利堂ギャラリーや海洋堂ギャラリーがだいすきだっ
日本のこの技術は本当にすばらしい。

堪能した。よく見せてくれた。

場所は移転してもINAXの良さは全く変わらないのだった。
既に東京展は終わっているらしい。今は『小さな骨の動物園』だと聞いた。
あれは本当に良かった。今ではミイラより骨格標本が大好きになった。
ありがとう、INAX。
03replica_dm.jpg

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コメント
いきなり比較したら叱られるかも知れませんが、レプリカと聞いて大塚美術館を思い出しました。何度も行きたいとは思わないけれど、一回くらい行って良かったかな、というのが感想でしたが、今日の遊行さんの、場合は芸術としてのレプリカを認めていらっしゃるのですね。いろんな楽しみ方を知っていらっしゃる!
2006/07/14(金) 21:47 | URL | red_pepper #-[ 編集]
今は開催されてませんが、関西ミュージアム・メッセと言う催しがありまして、ギャラリーだけでなく、剥製の会社・ジオラマ製作の会社などが一堂に会して、その誇るべき技術を各ブースターで展示・説明などしてはりました。
わたし、そういう技術大好きなんですよ。
ドールハウスもグリコのオマケもフィギュアも絵葉書も、みんな言えば似せもの(偽物ではなく)、職人の技術の粋ですよね。
楽しいですよ~~捏造ではなく、誇らしき模造なのですから。

大塚は二年前、会社の遠足で行きました。
楽しかったです。
名画を陶板で複製する嚆矢は京都府立植物園に隣接した陶板名画の庭だと思いますが、今ではJR難波駅へ向かう地下にシカゴ美術館の複製画が飾られています。
クリスタ長堀には『浪花百景』が。
見て歩くだけでも楽しいなあと思います♪
2006/07/14(金) 23:47 | URL | 遊行 #-[ 編集]
偶然にも、レプリカとコピーとか工房作、共同製作とか真作と贋作とかに、今とても興味を持っており、その視点から少しだけ名画とはいかなるものなのか、のようなことを考えています。
2006/07/14(金) 23:53 | URL | sekisindho #-[ 編集]
その問題は、とても深いものだと思います。
レンブラント工房とレンブラントの作とは違う、とは一概に言い切れませんし、では同じかと言われるとそれもまた違うというしかないですし。
贋作の方がデキがいい場合どうするのか。

修復ではなく、現今の状況をそのまま再現しようとする模造技術、ここには原典への限りない尊崇の念があると思います。
模写と贋作の違いには、それがあるような気がします。
2006/07/15(土) 00:24 | URL | 遊行 #-[ 編集]
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