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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

豊国祭礼図とコミック

秋田書店から毎月6日あたり発売する「ミステリーボニータ」の今月号に、大好きな長岡良子先生の作品があった。
かつては『古代幻想ロマンシリーズ』として藤原不比等を中心にした連作シリーズがあり、わたしはその大ファンなのだ。
その後ナイルのほとりの物語のシリーズや、平安時代に生きる人々を描くシリーズが続き、少し前に新しいシリーズが始まったのだ。
今月号のタイトルは『花鎮めの祀り』。
シリーズといったが、言えば前編・後編で完結したのかもしれない。が、それも確かではない。
主人公、というより魅力あるキャラが二人いて、彼らのその後が半分描かれたので、日本国内の話はこれで終わり、日本脱出した側の物語はこれからも続くかもしれないからだ。

絵師の物語である。主人公の一人は女絵師。彼女と仲良しの青年は本願寺ともゆかりがある上、はっきりとは書かれていないが、モデルを岩佐又兵衛にとっているようだ。そしてもう一人、彼女を愛しているが行き違いから拒まれる絵師がいて、彼は「又兵衛」の後押しでやっと彼女と和解し、婚姻する。
しかし又兵衛は日本脱出を果たしたらしく、その後二人の前に姿を見せることはない。
また彼女の夫になった絵師・内膳は病弱で、ある大作を完成させた後、彼女を残して病没する。
彼の名は(多分)狩野内膳。描いた作品は『豊国祭礼図屏風』。
今月27日まで京博で開催中の『美のかけはし』に現れる作品である。
そのことに気づくことができ、そしてその作品を見ていることが―――とても嬉しい。
出来ればこの時代の連作シリーズを続けてほしいと思いながら、その祭礼図の一部分をあげよう。
話は長岡先生のフィクションなのだが、とても嬉しいことだ。どちらにしても。
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コメント
わたしも長岡良子さんの古代幻想シリーズ読んでました!わい、嬉しいな!あれで一挙に役の小角とお友達になりました(笑) 眉月の誓いもよかったです~わたしは単行本専門の読者だったんですが。ナイルはもうひとつピンとこなかったので、最近は読まなくなってしまいましたが、今回のは面白そうですね。久しぶりに買ってみよかな♪
2006/08/09(水) 07:49 | URL | こいちゃ #EVuTtBQQ[ 編集]
遊行七恵さん、こんばんは。
こうして説明を聞いてみると、コミックと呼ばれるジャンルの面白さが理解できるのですが、残念ながら今までは手に取ることがまずなかったですね。
アンテナの貧弱さを痛感します。
「祭礼図」大きな画面で観てみたいですね。
2006/08/10(木) 00:32 | URL | sekisindho #-[ 編集]
コミックの世界には完全に乗り遅れています。近くの書店では見つかりませんでした。山岸涼子の名前を出したら「ああ、少し古いのですね」って言われました。プン。
一方、千露さんお勧めのCD]はアマゾンで申し込んで2日後には家に届きました。今聴いています。何だか楽チンに慣れてしまいそうで本屋通いの努力を厭う様にならないかと心配です。でも長岡良子には再度チャレンジしてみます。
2006/08/10(木) 17:01 | URL | red_pepper #-[ 編集]
☆こいちゃさん こんばんは
やっぱり古代幻想ロマンシリーズが一番ですよね。
わたしはあれで白鳳時代にのめりこみましたもの。
出てからだいぶ経ちますが、ちっとも古くない。
絵もきれいですし、何より構成がしっかりしている。
今回もよかったですよ、是非おススメします♪

★sekisindhoさん こんばんは
わたしは年がら年中マンガばっかり読んでまして・・・アニメはじめドラマは一切見ないのですが、こればかりは手が切れません。
また手を切る必要もないと思うわけで。えへっ。
少女マンガには名作が多いのです。芸術家の運命とか歴史とか色々。
一読のおススメです、うん。

☆red_pepper さん こんばんは
千露さんも私もこの長岡さんには大変ハマッています。
本屋さんは店員の力が大きいのにねー。
よかったらキタに出られるなら旭屋を活用してやってください。
わたしの友人が卒業以来ずーっと働いているのです。
部署は違いますかケドね。
2006/08/10(木) 21:43 | URL | 遊行 #-[ 編集]
長岡さんの新作が発表されているのは知りませんでした。
今までとは異なる時代背景で描いているようですが、
絵師が主人公というところに興味を惹かれます。
単行本が出るまで気長に待とうと思います。
話は変わりますが、以前Yahoo!の掲示板に長岡ファンのためのトピックがあったのですが、
そこで「夜の天子」という作品について取り上げられていました。
この作品は未完結でしかも単行本化もされていないので、今は幻の作品となっているようです。
古代が舞台のようですが、どんな作品なのかとても興味を持っています。
2006/08/12(土) 21:45 | URL | 千露 #GyvMcuCk[ 編集]
千露さん こんばんは
もしかするとそれ、暁の回廊か家持の話の前か、そのどちらかに描きかけておられた分ではないかと思います。
つまり、馬屋古女王を出したのでクレームがついたようです。
馬屋古は山岸さんのオリジナルだと言うところからだと当時、そのように私は見ていました。ただしこちらは三つ子の女の人でしたが。
話も第一回で、さぁ今からというところなのでキャラも展開も見えませんでした。多分このことだと思います。
2006/08/12(土) 22:24 | URL | 遊行 #-[ 編集]
遊行さん、こんにちは。
コミックの話は知りませんが、岩佐又兵衛も「豊国祭礼図屏風」を書いていましたね。狩野内膳と岩佐又兵衛の関係がそういうものであれば、この2つの豊国祭礼屏風を見る目も変わってきますねぇ~。これはコミックの話としてもなかなか面白そうな話です。
美のかけはしに展示されている屏風も、後半は右雙に変わっているはずですから、また見にいって来ます。
2006/08/13(日) 09:14 | URL | 好日 #-[ 編集]
好日さん こんにちは
後期も行かれるとは羨ましいです。なかなかそうはいかない遊行です。

又兵衛の祭礼図もよかったですね。人物の描き方が独特なので事象を見ると言うより、人物の表情のほうに目が行きますね。

来週末からは文博でマリア・テレジア展も始まります。
チェコ絵本も富本憲吉も行かなくては!チェコ絵本行った後、好日さんのところにTBさせてもらいますね。
2006/08/13(日) 10:55 | URL | 遊行 #-[ 編集]
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