FC2ブログ

美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

モダニズム16人展

今日は夏休みしまして、本町と言うか大阪の中央大通りから本町通界隈をうろうろ。
最初に来たのが御堂筋の竹中工務店本店の一階フロア。
向かいの東芝ビルの下にスタバが見える。こないだおいしくライムタルト食べたところ。
さて、この竹中の展覧会、実は11日までなのだよ。

『モダニズム16人展』竹中工務店設計部の原点
『現代16作品展』竹中工務店設計部のいまとみらい

この展覧会を新聞で知ってから行くのに少し時間がかかっている。
でも来た甲斐があった。
img192-1.jpg

そもそも竹中工務店は秀吉の時代に棟梁竹中藤右衛門が活躍して以来の名門会社なのだが、今も『工務店』と名乗るところに、その技能への誇りと歴史の重さを感じたりする。
で、今回はその歴史に相応しく、竹中が関わった建物写真や模型などを資料と共に展示してある。
無論、取り壊されたりした近代建築も多いから、それらの写真を見るだけでも大変に貴重なのだった。
そしてずっと竹中にいたわけでなく、独立したり教授になったりした建築家もまた多い。

藤井厚二。今では完全非公開になっている聴竹居の設計者として名を知られている。
この人は退社後京都帝大で後進を指導したが、説明文によるとこの人も竹中の設計部の基礎を築いた一人だそうだ。

早良俊夫。今も憧れの雲仙観光ホテルやジェームス邸を設計した。
しまった、どちらも行ってない。雲仙観光ホテルは行きたいが、なかなか行けない。
日本のクラシックホテルの九州の雄。ぜひ訪れたいホテルの一つだ。

鷲尾九郎。堂島ビルヂングと80年前の宝塚大劇場。
堂ビルといえばすぐに思い出すのが今東光『春泥尼抄』である。
春泥さんは河内の門跡寺院からしばしば大阪に出てきてやたらおいしいものを食べている。
堂ビルのそばのステーキハウス。うーん、すてきだ。しかし50年前の小説なので、モデルの店があるのかないのか・・・。
宝塚劇場は古写真で見ると、基本は現在とあまり変わらないように思う。
しかし、二十年前まではここに大浴場もあって、歌劇見たりファミリーランドで遊んだりした後、汗を流して帰宅したことが懐かしい(涙)。

そしてここからはよく知る建物になる。

小林三造。白鶴美術館。おお??!この近代和風建築の粋のような建物、竹中だったのか!
美術館で訊ねたとき、不明だと言われたのだが、そうかこの人なのか。
わたしはこの白鶴美術館の佇まいが、本当に好きなのだ。
風通しの良い・眺めのすばらしい、本当に寛げる美術館だ。

小林利助。雅俗山荘(現・逸翁美術館)。ああ、そうなのか。まあ宝塚を手かげている時点で、これは予測できることだな。ここも本当に素敵な美術館だ。居心地の良い空間。
わたし、とりあえず土曜日に行きます。
img194-1.jpg


モダンムーブメントの潮流の中では、伴野三千良の文芸春秋ビルがある。
閉館した赤坂見附のサントリー美術館の夜間開館日、窓の外を眺めると、文春ビルが見えたことを・・・思い出す。

岩本博行。この竹中工務店の入る御堂ビルと国立劇場を設計している。
'60年代のモダニズムと言うものを考えるとき、前川國男のことをすぐに思い出すのだが、それにしてもわたしの嗜好というか志向が向くのはこの時代までである。
その後のポストモダンには全く興味も関心もない。

ピックアップした彼らの他にも良い作家が多いのは当然のことだ。
壁数面を使って場所ごとの写真展示がある。それを眺めるだけでも楽しい。
関西、九州、名古屋、東京、海外などなど。
今現在活躍中の人々の『作品』を見る。

村野藤吾の名作を潰したときは「建物を変えても従業員教育が出来てなかったらどうにもならんよ」と思っていたそごう大阪店。
現在、とてもがんばっているのが見て取れる。従業員も熱心だし、隣の大丸とも手を取り合って心斎橋の活性化に力を入れている。
建物もうっとりする、と言うことはないものの使い勝手の悪くない、「やっぱり今の時代にはこうなのかなぁ」と思うようになってきている。
それを施工したのも竹中なのだった。

また、ハービスエントも。ここはブランド好きの後輩がため息とヨダレにまみれる場所なのだが、彼女曰く「建物の構造が巧くて、ついつい奥深く入り込んでしまうねん」。
結果、彼女の手には新しいバッグや時計が・・・。

他にもいっぱいある。あ゛っとなったのが多い。
しかし個人的に「グヤ゙ジイ??」になったのが、わたしの母校。
幼稚園から高校まで包括するその学園は、私が卒業してからの方が、絶対によいゾ。
チア・リーディング部はアメリカにも遠征したし、射撃部だってアメフトだって・・・。
しかしなによりうらやましいのは、ホールが去年完成していることだ。
わたしのおったときにしてくれよ??(泣)
img193-1.jpg

どれがかはナイショ。

その他有名どころでは、まず天理教の本部から学園から、なにもかも。
日本唯一の宗教都市・天理の親里を預かっている。
二度ほど建物見学に来たが、和風の屋根が乗っかっていて、威容を誇る一群だと思った。
関東ではテレビ朝日ビル(施工)、東京サンケイビル、ポーラ美術館(施工)などなど。

みごたえのあるいい展覧会だった。
関連記事
スポンサーサイト



コメント
建築物への関心も、こうして遊行さんの記事を読んではじめて刺激されはじめた次第で、過去に面白い建物に行っているはずなのに、ほとんど覚えていないのです。
先日の小笠原伯爵邸の他には、南麻布の米荘閣(もうなくなったかも)、高輪の開東閣、恵比寿のQEDクラブなど何度か行ったことがあるのですが、建築物を見る心構えがなかったので、もったいないことしてたようですね。
米荘閣以外はまた行く機会がありそうですから、建物をじっくり見てきましょう。
2006/08/11(金) 00:04 | URL | sekisindho #-[ 編集]
ぎょぎょ、今日までなんですか。ちょっと無理かも・・ 
逸翁には昨日行ってきました。アップはいつになるか・・(汗;)
駅から美術館まで歩いてゆでだこになりました。
2006/08/11(金) 11:27 | URL | こいちゃ #EVuTtBQQ[ 編集]
★sekisindho さん こんにちは
>高輪の開東閣、恵比寿のQEDクラブなど
うらやましい。開東閣はぐるりを歩いただけ、QEDは未見という・・・
いずれこのブログでも本格的に近代建築の写真での案内を行ないますが、色々行ってはいるけれどまだまだ完全ではないので、情報など教えていただけると嬉しいです。

☆こいちゃさん こんにちは
そう、今日まで。逸翁には明日行きますから、またTBを・・・
とか言いつつ、わたしもいつ書き上げることが出来るやら。
なんせ明日はエキスポのオバケ屋敷『獄門島』です♪
逸翁から金田一の世界です~~
2006/08/11(金) 12:34 | URL | 遊行 #-[ 編集]
建物自体ではないので参考にならないかも知れませんが、QEDはラリック作の日本でも最大級のテーブルがあり、たぶんスタインウェイだと思いますがグランドピアノがあり、ベネチアングラスなどのコレクションとテーブルや壁掛けなど漆づくしの部屋があります。
開東閣はお庭が素晴らしくて、薔薇の花と藤棚が素晴らしいのひと言です。
また玄関に負けないくらいお庭への出入り口、バルコニーが石造りで良くできていると思います。
玄関前はとても広く砂利が挽かれており、名前を聞いても覚えられなかったのですが、もみの木風の立派な木立が印象的です。
それと小笠原伯爵邸に、六角形のようなカタチをしたシガレット・ルームがあり、とても珍しく感じました。
2006/08/12(土) 00:12 | URL | sekisindho #-[ 編集]
sekisindho さん 
QEDはともかく、開東閣に入る手づるがないのです。何かご存知でしたらお教えください。
小笠原はレストランになる前の写真なら色々みています。
素敵な装飾や部屋の形状・・・。
よい建物はまだまだ多いけれど、不意に失われることがあるので、それまでに見学しないといけない、といつも焦っております。
2006/08/12(土) 01:03 | URL | 遊行 #-[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2006/08/12(土) 21:55 | | #[ 編集]
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する
最近の記事
月別アーカイブ
カテゴリー
全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

フリーエリア