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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

地図の旅 西日本の旅

6月に『東日本の旅』を楽しんでから二ヶ月が経っていた。
今日は『西日本の旅』。
何かと言えば、横浜都市発展記念館での展覧会『横浜発・地図の旅』での話だ。
展示換えを見に来たのだが、チケットは<きっぷ>である。
これが往復切符のように、後期展示に使えます。
東日本の旅はこっちhttp://yugyofromhere.blog8.fc2.com/blog-entry-506.html

受付が改札になっていて、切符にはさみ入れてもらった。M型。
なんか嬉しい。
なにせ物心ついたときから既に切符にはさみと言うのはTVでの景色だったのだ。

時期をうまくあわせたので吉田初三郎の原画も見れた。
東京から横浜メインに平塚越えて遥か先に門司や釜山がある地図。鳥瞰絵師の面目躍如。
この日は横浜から芦花公園経由で八王子なので、地図をじーっと実用的な視線で眺めた。
ええですなー。

地図だけではなく国鉄の旅行ガイドが並んでいる。
それがまた楽しい。
大正頃からサラリーマン家庭や女の人に、旅行しましょう遊びましょう、な誘いが増えていったので、そんなチラシやポスターが多い。

それで西日本の旅。
西日本でも関西は私鉄王国だから、おかみとは一線を画している。
なんせ阪急の小林一三は自作の阪急電車の歌の中で、省線を跨いでとかそんな歌詞をわざわざ作っている。
関東の私鉄や地下鉄がSFメトロカード一枚で乗り継げるようになる以前に、関西ではスルッと関西システムを開発していて、現在では電車バス50数社が一枚のカードで自在に行き来できるのだ。
しかしそこにJRは仲間に寄せてもらえない。
ゲージもわざわざ広軌と狭軌と変えている。
ナゼか。
それはかつて国鉄に乗っ取られない為の対策だったのだ。

国鉄は軌道に乗った線路を乗っ取るが、<お召し>と称して金を払わなかったようで、民側の経営者は猛反発した。
今現在JR阪和線となった線もかつては私鉄だったが、ゲージが同じなので召し上げられた。
私鉄は客は乗せても、国に乗っ取られたくないので対策を練り、それが今日での私鉄王国につながったのだ。
いいハナシだなー。

ただし私鉄も無論吸収したり合併したりしている。
それで近鉄が日本最大になったのだった。
その近鉄はそういう経緯もあるから長???い沿線がある。
京都銀行もビックリの長???いだ。←関西人にしかわからんCM。
で、その沿線案内のチラシがなかなか凝っている。
奈良大和路斑鳩、伊勢志摩鳥羽、そして名古屋岐阜。
遊び心がくすぐられるんだよなー。

昭和初期頃のことだから、写真ポスターではなく綺麗な絵画。
モダンな構図のロシア構成主義風のや可愛い舞妓さんなど。
またこういうのを見るのが好きなので嬉しい。

知ってる地名がドンドン出てくる。昭和11年頃は世相が段々悪くなるのだけど、妙に楽しそうな状況でもある。
ああ・・・今は亡き宝塚遊園、阪神パーク、玉手山遊園、あやめ池温泉?! あったんやねー温泉(多分冷泉)。
千里山の菊人形、枚方菊人形、ゴルフ場もよーけありますわ。
摩耶ケーブル、六甲ケーブル、ロープウェイ、有馬温泉。
行楽地図は本当に楽しい。

関西だけではない。西日本の旅だから岡山、四国、別府の地図もある。
え゛っ昭和に入るまで高知県は他県と電車のつながりがなかったんですか・・・。
うーむ、竜馬はやっぱり足で山越えして脱藩したんやなー(当たり前じゃ)
そうそう、今Weeklyアクション誌で駅弁の旅のマンガが連載中で、あれはなかなか面白い。
昔も今も駅弁っていいよねー。
阪神百貨店で駅弁大会とかするとめちゃくちゃな人出でしたわ。その裏現場レポも面白い。

こういう地図を見ていると日本の旅を続けようと思う。何十年も昔の地図なのに・ガイドなのに、心が惹かれる。

別府温泉のほかにも鹿児島の地図とかが雄大で面白い。

ところで今回は短編映画のVTRもあり、それの『日満の旅』を見た。昭和11年の国鉄製作。
(満州についてどうこう言う場ではないし、映画そのものも往時の映像を見せるためのものである)
それは和装と洋装の元気で明るそうな二人の婦人が東京から神戸まで出て、船で大連へ向かうツアーの模様を描いた作品で、なかなか面白かった。
駅弁買ったり一等船室でファッション誌を眺めたり、贅沢したり色々楽しそう。行く先々の駅風景もある。
京都では舞妓さん3人の見送りを受けている。何して遊んでたんだ?
とりあえず、戦前のまだ自由の利いた時代のいい部分だけ、よく見えた。
なんだかこういうのが好きなんですよ、わたしも。

いつも芸術と対峙しているような顔してるけど、わたしは本質的に<遊楽・行楽>の人なのだ。
こういう楽しい展覧会に遭うと、明るい気分になってシアワセなのだった。

photo2.gif

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コメント
私は高校生のときクラブ活動で旅行研究クラブというものに入っていました。
時刻表とガイドブックを見ながら旅行の計画を立てるというものです。(実際に旅行するわけではありません)
今だとネットで簡単にすべて検索できてしまいますが、当時は手作業だったので大変でしたが楽しかったです。
以前読んだ本に大正から昭和初期の関西私鉄のライバル社同士の仁義無き戦いの様子があって面白かったです。
四国は鉄道網の整備が本当に遅れています。鉄道整備が始まった矢先に車社会になってしまったため、これ以上は鉄道がしかれることはなさそうです。
2006/08/21(月) 22:29 | URL | 千露 #GyvMcuCk[ 編集]
千露さん こんにちは
バーチャルツアーですね。楽しそう。
世に鉄ちゃんと呼ばれるマニアな方々がおいでですが、色んな種類があるそうです。撮影・乗車・模型・時刻表などなど。
わたしも時刻表や地図を見るのが大好きです。
乗り換えには何号車に乗るのが有利とかその程度ですが。
道後の坊ちゃん列車可愛いです。
高知の市電にも乗りたいなぁ。
2006/08/22(火) 10:03 | URL | 遊行 #-[ 編集]
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