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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

田辺聖子のふわふわ玉

もう会期は終了したが、伊丹の柿衛文庫(かきもり・ぶんこ)でその名もズバリ『ひとつきだけの田辺聖子文学館』が開催されていた。
キャッチコピーというか副題はこうである。
<伊丹住まい30年―歌枕の土地に住んでいるのだ!>
なかなかそそられるタイトルである。

わたしは田辺聖子の良い読者ではない。
ないが、なんとなく田辺聖子を敬愛している。
そういう人が割りに多い気がする。
だから、8月終わりの日曜・最終日にわたしは伊丹へ走った。

文学館とタイトルにはあったが、お聖どん(読者でなくてもファンなもんで)の文学を云々したりする展覧会ではなく、ご本人の愛する身近なコレクションの展示がメインである。
お聖どんがとても<オトメ趣味>だと言うことは広く知られているが、会場に来てすごく納得した。
可愛いオトメの大切な夢のコレクションがそこにあった。
img287.jpg

いちまさん、万華鏡、ビーズ細工、昭和初期の少女小説、挿絵に付録、きれいなガラス瓶、ドールハウス、スヌーピー・・・・・・・・endless

す・ご・い・・・!!!
見に来てよかった。カワイイの何の、なんだか嬉しくて仕方ない。
なんていうのかな、そうだ、先達。
可愛いもの好きの大先輩。
会場のお客さんの大半は昭和初期に少女だった人が多かった。
戦争に<カワイイ>を奪われた世代の人々。
皆さんすごく喜んで熱心に見ている。

実に色んな可愛いものがあった。
無論それだけでなく、著作がずらーっと並んでいるが、これら可愛いものを見た後の目には、その著作装丁も可愛く見えて仕方ないのだった。

ユーモアにくるまれた辛辣な文章を書く、と思っていたが、文学も何もかもすっ飛んで、たとえばご本人がこの場にいれば
「わ??大好きです??カワイイ??」
としか、言えなくなる気がする。
それがいいのか悪いのか判断は別として。

人間・田辺聖子に深い愛情というか、親しみと言うか、友情すら勝手に感じてしまう。
そんな展覧会だった。

無論、本当に田辺文学を愛する人も大勢いる。
だからこそ数多のドラマになり、舞台になり、コミックになる。
つい最近でもYOU誌で鴨居かもねが『あんたが大将』を描いていた。
原作のムードをいい感じでマンガにしていた。
映画『ジョゼと虎と魚たち』を見て泣いた、とカットハウスのおねいさんがわたしに勧めてくれたこともあった。
原作もすごくいいよと言うと「読んでるところ」と言っていた。

なんだか、嬉しい気分が持続するような展覧会だった。
ところでこちらは7月のJAL機内誌にご出演の<一茶ちゃん>。
お聖どんが小布施でみつけて伊丹に連れ帰ったわんこ。
可愛いわんこは、可愛いおうちで暮しているようだった。
img288.jpg

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コメント
かわいいものは私も大好きですが、例によって非読書家の私には田辺聖子について語る資格はありません。

ただ、いい歳を重ねた男性のことを表すのに、「少年のような」という言葉があるように、田辺聖子さんのように、女性だって「少女のような」一面があっても可笑しくありませんよね。

ちなみに、私の手帳にはピンクのボールペンが挟まれていて、そのボールペンの先っちょにはスヌーピーがぶら下がっています。
2006/09/03(日) 10:32 | URL | red_pepper #-[ 編集]
red_pepper さん こんにちは
わたしはチビの頃からグリコのオマケを集めるのに夢中で、それで自家製ドールハウス作り、飾り、そこにウルトラマンのチョロQ並べてます。
会社の机の上にはピングー、ダンボ、トムとジェリー、お茶いぬらがいて、向かいの席の奴がチョロQの車で攻撃かけてくると、迎撃します。
時々後輩のペンにつくモモちゃん(ピンクの熊)を輪ゴムでくりくり縛り、(えすえ▲モモちゃん)だーとやっては、叱られてます。
・・・いい日常だと、思います。
2006/09/03(日) 11:04 | URL | 遊行 #-[ 編集]
 ふふっ、お向かいさん、いい方ですね^^

 私のお姑さまは大正生まれの乙女ちゃんです。
8人の喋らなければ竹久夢二風美人姉妹(秋田弁パワーすごい…)
の末っ子ですから、甘えん坊気質は齢80を超えても健在です。
可愛いものイッパイ持ってます。相続する日がちょっと怖いです。
2006/09/04(月) 16:02 | URL | 山桜 #-[ 編集]
山桜さん こんにちは
わたしの祖母も大正の生まれですが、今で言うOLもして、コーヒーも飲んで、映画も楽しむ人でした。
可愛いものは集めなかったけれど、亡くなる少し前まで阿部寛の切抜きやキムタクの切抜きを飾ってました。
そうです、面食いを死ぬまで通したのでした。
2006/09/04(月) 21:56 | URL | 遊行 #-[ 編集]
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