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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

自由獣苑の午後

動物愛護週間が始まることだし、動物・生物を象った工芸品についてちょっと遊んでみよう。
(かたどる、という言葉が既に<象>なのだし)
少し前、東博で動物を象った工芸品の展覧会を見た。
それから永青文庫でも『小さな生きもの・身近な生きもの』展を見た。
更に数年前、たばこと塩の博物館の『たばこと塩の動物園』に出かけている。
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日本人は小さな工芸品に深い愛着を寄せる民族である。
細部に神は宿るという概念が無意識に身についているのか、文化が生まれて以来、可愛らしい工芸品を生み出すのに余念がない。
根付、香合、目貫、煙管、灰皿などなど。
実用品だけでなく純粋にいつくしむ工芸品も多い。
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上は水滴。こっちは香炉。img339.jpg

織部と仁清。

大昔には土師氏がこういうのをこしらえてました。
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埴輪を見ると安彦良和の『蚤の王』手塚治虫の『火の鳥』を思い出す。

ちょっと時代が下がるとこういうのも現れます。
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唐三彩と陶器の狛犬さん。元々の源流は西の果てにあったようだけど、
東の果てに来たら、えらく気さくになってもぉたな。
街中に出現するくらいになるもん。
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おわかりですかな。img343.jpg

内幸町のダイビル。渡辺節の遊び心を新ビルにも引き継いでくれて嬉しい限りです。
それでこっちはimg344.jpg

三越のライオン。『山下たろーくん』によれば、誰にも見られない間にこの背中に乗れば夢が叶うらしい。
難しいのはこっちも一緒。img345.jpg

難波橋のライオン。こやつがおるのでこの橋は『ライオン橋』とも呼ばれている。大阪の橋はなかなか趣のあるものが多い。

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日光と飛騨古川の彫り物。すばらしい。昔の匠の腕と言うのは本当に凄い。神社の飾りを見るだけで日が暮れてしまう。

その技能は石にも表れる。
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最愛の伊東忠太の妄想から飛び出してきた象さん。
京都の伝道院にいるけれど、この数年は蟄居状態。
伊東忠太動物園という本まで出ているくらいだ。

数年前、生駒の聖天さんに出かけた。擬洋風の獅子閣を見学するため。
行きはケーブルに乗ったが帰りはなんとなく歩いて下山してみた。
昔はここにも見番もあったが、今は寂れいる。小さいお店が少しずつ並んでいる。その中にこの招き猫屋さんがあった。招き猫の前に猫が寝てるなぁと写真に撮ってからギョッ。
その台の下にも・・・img348.jpg

写真クリックして拡大すれば<第三の猫>みつかります。


ところで陶磁器をだしていなかった。
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この兎たち、なかなか表情に奥深いものを感じる。
でも・・・img350.jpg

ヤラレターという感じの鶴でした。
これ買うのもどうかな・・・
こっちは灰皿。img351.jpg

たばこと塩の動物園ですね。

上とコンセプトが違うのが、こっちの印籠。
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可愛いから作ったのは共通するか。

で、たばこと塩の動物園での風景です。
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クリックして拡大すると納得なラインアップでした。

正倉院の御物に鳥の頭の水指とかあるけれど(カンケイないが西原理恵子のサイトアドレスはたしかtoriatama鳥頭でしたね)こっちは小鳥さんがいーっぱい止まっている。
ノリタケとラリック。img354.jpg


どうも西洋の静物画には動物の死体とか多いのがいやだな。
東洋の花鳥画の概念とは相容れないのは仕方ないか。
しかし大昔、エジプトのパピルスにこんな戯画が。
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可愛い。喋る声が聞こえてきそう。

ところで中学のとき初代龍村平蔵の苦労話を読んで感動したことがある。今も龍村平蔵の名を見るだけで胸がいっぱいになるくらいだ。
大谷探検隊とか橘瑞超とか。
龍村が再現したのは獅子狩文錦だった。
しかし狩なのでここには出さない。
替わりに可愛い獅子を出そう。
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ほっぺたにかみつきたくなる。可愛い??

ところでこっちは永青文庫の夏の展覧会でキャラクターになった猫。
仙和尚が描いた『南泉斬猫図』のにゃんこだ。
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この禅の話は『ファンシィダンス』で知ったのだが、斬られた猫もこうして永青文庫で元気にしているようで何よりです。

このときの展覧会は目貫など色々出ていた。後藤のいいのをたくさんみた。他にも色々印象深かったが、一番きれいだと思ったのは網代に組んだ螺鈿細工の机。
その螺鈿は桃白っぽいので、貝じたいも珍しい貝なのかもしれない。それで網代にしたところへ、貝殻の蒔絵が載る。
丁寧な仕立て。
こういうのをみると、工芸の力というものを感じる。
残念ながら画像はない。

そうだ思い出した。
蟹の細工があったが、数年前の科学博物館で『大江戸博覧会 江戸のモノ造り』を見た中に自動細工の蟹があった。
これを見たときは感心したなぁ。
佐藤さとるのコロボックル・シリーズで『小さな国の昔の話』に左甚五郎らしき大工とコロボックルの匠との交流が書かれていて、自動蟹を作るシーンがあった。
その実物を見たわけで、嬉しかったものです。
動物の工芸品か・・・
違うようでちょっとかするのが『聖闘士星矢』の聖衣だな。
装着する前の塊状態のときは、星座の生物の形(中には静物もあるか)をしている。蟹とか魚とか羊とか山羊とか。黄道十二星座。
フィギュアかマイスかにはちゃんとそれがある。

ところで『どうぶつ宝島』と言う東映動画作品が好きなのだが、これも考えれば宮崎駿さんのだったのだな。
わたしはジブリは見ないけれど、昔々の作品は好きなのだった。

どこがどう動物愛護週間なのかよくわからないが、とりあえずこんな感じで終わる。
獣苑というのは鴎外の『舞姫』から。
それを勝手に使って造語してみた。

自由獣苑とはサファリではなく解放動物園くらいの気分で。
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コメント
遊行さま、おはようございます!

動物たち、かわい~~~★
なんだか昔っから、人々のすぐ横にいてくれたことがよくわかります。

昨日の東博も動物満載でした。
秋だし、うさぎが沢山目に付きました。

表慶館の屋根が綺麗になったなぁと思ったら、
いました、ライオン丸が。
つい、あ、三越前だって思っちゃいました。

楽しい記事、でいい日が送れそう~~!!
2006/09/21(木) 08:07 | URL | あべまつ #-[ 編集]
あべまつさん こんにちは
お月見のウサギさん総出演でしたか。
あ、改装工事も済みましたか。
なにライオン丸。
う~む、なつかしい。
私は幼稚園のとき熱心なファンでした。
(トシがバレるぜ)
2006/09/21(木) 13:13 | URL | 遊行 #-[ 編集]
皇室に新しいお子さんが誕生したことですしボンボニエールなんてのも加えたらいかがでしょ、日本橋高島屋でボンボニエールの展覧会たしかやっていましたねー。
ところで遊行さん朝日の主催で逓信総合博物館で「僕らの小松崎茂」の展覧会やりますね、遊行さん興味あるのでは?
2006/09/21(木) 22:22 | URL | oki #-[ 編集]
okiさん こんにちは
ボンボニエールの犬張子、大好きです。あれとマリー・アントワネットが所蔵していた狗形の器とか。
年末に<さよなら戌年>特集でもして、出そうかなと思います。

小松崎茂は松戸までよく見に出かけましたよ。
今はなき昭和ロマン館。画集もあります。
逓信も時々楽しい展覧会をしてくれるのが嬉しいですね。
2006/09/22(金) 12:40 | URL | 遊行 #-[ 編集]
招き猫屋の「生きた招き猫」本当にかわいいです。
私はどんな店でも「生きた招き猫」がいれば、吸い寄せられてしまいます。
学生時代住んでいたコーポの近くに小さな八百屋さんがあったのですが、そこにかわいい猫がいたので、たびたび買い物に行っていました。
白地に茶の猫さんの下に、黒猫さんがいるのがわかりました。
猫って本当に物陰が好きですね。
うちの猫もしょっちゅう押入れの中などに入って寝ています。
2006/09/22(金) 20:14 | URL | 千露 #GyvMcuCk[ 編集]
千露さんちのにゃんこさんは押入れさんですか。
うちのツキちゃんは母の布団でのうのうと寝そべって、しかも枕つきで寝るようです。
クロちゃんの方は自分の(こら)座布団でじぃーっと寝ています。
しかし二匹とも黒猫さんなのでドアの陰に隠れると忍者のように消えてしまいます。
2006/09/22(金) 23:24 | URL | 遊行 #-[ 編集]
きゃわいい~どれもめちゃツボです!^^
仙さんはこんなネコ描いてたんですね~知らなかった!
確か高麗美術館でもこの秋は動物特集だったはず・・・
えーん、また行きたいものが増えてしまいました!(うれし泣き)
2006/09/24(日) 09:50 | URL | こいちゃ #EVuTtBQQ[ 編集]
高麗美のチラシにはいつもソソられますね。
あそこに行くなら今宮神社の団子と船岡温泉とカフェ更紗とをセットにしたいですよ~~
秋は京都ですねー。
2006/09/24(日) 12:42 | URL | 遊行 #-[ 編集]
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