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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

煉瓦とタイル

大阪歴史博物館で閉幕した煉瓦とタイルの建物展に先日やっと行った。行く機会はあったはずなのにこんなに遅れた。
しかし入れ替えはないので、まぁなんとか。
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明治になり何が変わったかというと、まず煉瓦。煉瓦が銀座に出現したとき、東京人は最初「煉瓦石」と呼んでいたそうな。
とにかくその煉瓦石がハバを利かせて、あちこち建ち始めた洋館には煉瓦という赤茶色な四角い建材が使われた。
つまり煉瓦=明治の風景 と言ってもあんまり差し支えないみたい。
なにしろ江戸時代は「日本人は紙と木で出来た家に住んでいる」と欧米人に言われたように、耐火とはちょっと無縁な環境にいたのだ。
無論漆喰や石造りの土台とかもあるにしても、庶民はそうではないのだ。
やっぱり殖産興業とか富国強兵とか言う時代には煉瓦がよかったのだな。
フランス積・イギリス積とか色々あるけれど、どうもわたしはすぐに忘れる。目の前で確認してふむふむとか言いながら。
そして大大阪の時代が来る。
東洋のマンチェスターとか呼ばれて、煤煙そのものが繁栄の印になったりして。

その大大阪の時代、今太閤と呼ばれた岩本栄之助の寄付で作られることになった中之島の公会堂。
そのコンペ案がずらーっと飾られていた。以前から何枚か見ていたが、壮観だ。
特に<絵画>として長野宇平治の図に惹かれる。
しかし形はやっぱり今のが一番可愛らしく思う。しかし「これになればあれになれば」と想像するのは楽しい。
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クリックしてください。
タイル登場。
今回は世界のタイル博物館からたくさんの出品でした。
ここは知多半島にあるので、行きたいけどなかなか遠い。
INAXギャラリーに行く度にポスター眺めて「ああ行きたいわ」こればっかり。
丁寧に眺める。丁寧に眺めるのが楽しいタイルたち。
淡路島とか泉州とか、瓦を拵えるのに長けていた地方でタイルが焼かれたり色々。大阪窯業。
タイル大好き。
しかし現実のことを言うと、掃除がしにくいのでわたしには苦しいのだったが。

大阪には可愛いタイルを使うところが多かった。
チラシに使われている可愛いタイルたち。
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クリックしてください。
こちらは綿業会館の渡辺節が一枚一枚焼かせたタイル。
この写真はわたしの撮影。もうだいぶ昔の写真。
それから大阪倶楽部のタイル。安井武雄の鬼が可愛い。
こっちもわたしの撮影。img573.jpg

雑誌『大阪人』の11月号の特集がこの展覧会だった。まだバックナンバーはあるはず。
その特集の中で、歴博学芸員の酒井さんが芝川ビルを撮影されていた。
あそこもとても素敵。
たまたまわたしも縁があって撮影したのはこちらです。
http://yugyofromhere.blog8.fc2.com/blog-entry-661.html
img572.jpg


展覧会では明治村に移築待ちの、西宮にあった芝川邸の資料が色々と出ていた。
今はなくなった愛日小学校のと、同じ顔立ちの水吐き獣がいたりする。

場内には在りし日の阪急百貨店の素敵なタイルや佇まいがVTRで流れていた。ちょっと泣ける。
こちらはわたしの撮影。おおおおお忠太っ(滝涙)
img574.jpg

クリックしてください。
なくなったのばかりあげるのはつらい。
現役続行中の大阪工芸高校のパネルもあった。
以前見学した。バウハウス。中には赤松麟作の絵画もあった。

会場には煉瓦とタイルの実物が置かれているが、考えれば煉瓦を実際に手にする機会はわたしにはあんまりないな。
上から触ることはあるけれど、重さの実感がない。
三匹の子ぶたは煉瓦の家を建てたものが狼からの脅威に勝ったけれど。

煉瓦といえばすぐに辰野金吾を思い出す。
大阪市内にはもうそれは残されていないが、府下の池田にはある。
先日のうどん屋への道すがらに。

ところでこれは帝国ホテルの模型。img569.jpg

可愛い。明治村でお茶いたしました。

スクラッチタイルが好きだ。
ついつい可愛いなーと触ってしまう。ここにあるのは触れませんが。
大阪の近代建築も本当に減ってきたが、それでもまだこうして見れるものがある。
楽しい展覧会だった。(その割に行くのが遅かったな)

おまけももらった。
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出来上がる日が来るか来ないかは、未定。
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