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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

六甲で避暑・・・

六甲山に避暑に出た。・・・と、そう書けばなんとなく優雅なのだが、そうではなく例によって建物見学。
六甲ケーブルで山上に出たかったが、タクシーであがる。目が舞うので車の登山はニガテだが、同乗の人が植物に詳しいので、車窓から見える植物の解説をしてもらった。虎の尾という植物がある。紫で、猫の尻尾風。しかしここは六甲である。
やっぱり六甲おろしだけに虎の尾なのだ。
オウオウオウ♪阪神タイガース フレフレフレ
とか言ううちに山上に着き、ヴォーリズの六甲山荘へ向かう。
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紫陽花もまだまだ綺麗だった。

ここに来るのは何年ぶりだろう。今ではNPOの管理下にあるだけに、丁寧に扱われている。六甲山は明治初めに外国人によって開かれた山で、オオキを始め様々な植物を人工的に植えられ、阪神間随一の<自然>を誇っている。
下界より10℃ほど低いので、冬になると六甲山小学校では薪ストーブの火入れ式をしたりする。現に今も紫陽花の色が綺麗に残っている。
六甲山脈の見事さは、遠望でも歩くのでも、味わえる。
子供の頃から毎日六甲山を見ていたので、わたしにとって<山>は富士山ではなく六甲山脈なのである。これは阪神から北摂の人の感覚だろう。河内の人になると山とは生駒山脈になる。昭和三十年代初の小説『春泥尼抄』にも六甲山脈の景観の美にときめき、褒め称える情景がある。実感として、六甲は見事な山なのだ。
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高杉?と懐かしいCMソングが出てきそうだ。

ところでわたしの出身高校は、耐寒登山を行っていた。
芦屋のロックガーデンを出発し、六甲山脈を縦断して、宝塚から下山する。当日休めば後日同じルートを追試させられる。
高1のとき、大阪史上まれに見る大雪があった。そのとき追試で登山した。カンジキをつけて。これでは六甲ではなく八甲田山である。天は我を見離したり??とうめきながら10人ほどがなんとか宝塚まで来た時、4WDが上がってきた。この登山行(行ではなく業かもしれない)に来なかった先生が運転している。生徒はみな感動のあまり車に走り寄った。車から降りた先生はニコニコと「よーし、みんなよくやった!」とほめてくれた。
センセイッセンセイッうっうっ と感動的な情景が1分ほど続いた後、突然引率の先生方が言った。「あーご苦労様です」「いやーご苦労様でした、ささっどーぞどーぞ」
どーぞと車内に招かれたのは先生方のみである。「お前ら気をつけて帰れよ、またな」
4WDは振り向きもせず走り去って行った。
・・・・・眼下には確かに宝塚の市街地が広がっている。しかしそこにたどり着くまでにどれほどの艱難が待っていたことか。
綺麗な山だとか素敵などと書いてはいるものの、どうしてもそのときの記憶が横切り、必ず私はこの話をしてしまう。何十回となく芦屋に来ているのに、必ずロックガーデンからの話をしてしまう。ナントカの一つ話かウラミコツズイかは知らぬが、やっぱり20年経った今でも同じ話をしている。(思い出すたび滝ナミダだ)

話を元に戻す。さすが六甲山は高山植物の多い地だけに色んな花が咲いている。名前を聞いたが忘れてしまった花々を少し。クリックどーぞ
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ヴォーリズの建物は、いかにも「日本を愛したアメリカ人」が、日本の暮らしに馴染んでいたかを証明するような作りになっている。
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台所の様子も寝室の天井の押さえ菱も窓も、何もかもが可愛い。暖炉のハツリの様子もいい。手斧でハツッたのだろう。
本棚がそこにあり、ウィリアム・モリスの本などがあった。

天井IMGP2292.jpg

  暖炉IMGP2293.jpg

   本棚IMGP2301.jpg

その天井の手斧跡などIMGP2302.jpg
  

    水屋IMGP2294.jpg

      寝室IMGP2295.jpg

       寝室の天井IMGP2296.jpg

食堂の窓からは緑が。P2297.jpg

作りつけの食器棚にはレトロなガラス。P2298.jpg

キッチンIMGP2299.jpg

レンジ周りIMGP2300.jpg


外観はやはりヴォーリズらしさが強い。
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これは雨戸の回転をたやすくするための装置。
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玄関の船形天井IMGP2308.jpg




そこを出てから神戸ゴルフ倶楽部へ向かった。
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ああ、芝生が綺麗で胸がすくようだ。
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ここも二度目だが、本当にいい。丁度プレー中の人々がいたのでギャラリーになる。
空と芝と大阪平野と海。南港が見えるらしい。倶楽部の方に教わった。
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土を払う道具もある。IMGP2331.jpg

ここにゴルフ場を開いたのはイギリス人のグルーム。この人が六甲山の開祖である。
その銅像もある。IMGP2319.jpg

居留地にあった商館の番号は101だったとかで、その石も据えられている。
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このゴルフ場は日本最古の一つだとかで、百年以上の歴史がある。

クラブハウスでくつろがせてもらった。籐椅子の気持ちよさときたら、ちょっと言葉に出来ない。このままいつまでもここにいたいようだ。
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温度は22℃。下界は34℃。
こんなすばらしいゴルフ場にいると、心が広くなってくる。
ホールに降ろさせてもらった。IMGP2324.jpg

うん、素敵。KGCコウベ・ゴルフ・クラブ。
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六甲の湧き水も飲ませてもらった。ああ、本当に素敵。
ラウンジには百年の歴史を示すコンペの優勝者のネームプレートなどがある。
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’30年代頃から日本人優勝者も出始める。気持ちよくなった。
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玄関前にはユリが咲いていた。IMGP2310.jpg

ユリとアジサイ。とてもいい匂い。IMGP2333.jpg


すっかり気持ちよくなったまま、暑苦しい下界へ戻って行った。

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