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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

アド・ミュージアムを楽しむ

アド・ミュージアムに行く。
松屋銀座でムットーニ・シアターを楽しんでから中央通を延々と歩くと、何のストレスもなしに新橋に着き、ちょっと驚いた。工事現場がなくなっていた。そこからカレッタ汐留に入った。
『昭和の広告展1』 わたしが外してはいけない展覧会である。
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しかしその前に常設展から。
いきなり舟木本の洛中洛外図の一部がパネル化されてそこにある。岩佐派のオジサンたち。これをみただけで期待が高まるね。
おお、江戸時代の宣伝たち。即ち浮世絵。
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國貞のこれは『仙女香』と言うタイトルで、女がつけているのがそれ。そして上部の絵は忠臣蔵六段目、つまり勘平が女房お軽が売られてゆくのを、悲痛な思いで聞くところ。
(因みにこの勘平は現行で言うなら上方式の装いである。江戸式なら勘平は着替える)
双六がいくつか。クリックしてください。mir289.jpg

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こちらは上は幕末頃の流行ものを集めた双六、下は明治の村井商会の双六。村井商会はたばこの会社で、京都には今も所縁の建物が沢山残っている。明治のタバコ王である。

三越と星製薬のポスターが目を引く。やはりどちらも杉浦非水。
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星製薬ポスターには黄道十二宮のアーチの中に翼のついた女がいる。アールヌーヴォーのポスター。因みに星製薬とはSF作家・星新一の父上の起こした会社であった。
ここにもクラブコスメポスターが並ぶ。
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なにもポスターばかりが宣伝ではない。マッチはこのデザインがある。
以前から度々『たばこと塩の博物館』でも開催されているが、たばこ関係のデザインセンスにはときめくものが多い。このモダンなマッチ箱だけでなく、公社が作ったたばこカードなどは一個の芸術品である。
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また海外に輸出したマッチ箱のデザインセンスは<不可思議なアジア>としか言いようのない、一度見たら二度と忘れられないものだった。
こちらはわたしのコレクションから。
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ポスターは何も絵を見せることだけが目的ではなく、伝えたいものがあるからこそ、目立たせているのだが、いささか私などは本末転倒というか逸脱しているというか。
しかし『ジョゼフィン・ベーカー来日公演』ポスターの持つ<意味>はわたしにもはっきりと伝わる。
‘53来日ポスターはモダニズムなものだった。黒人ダンサー・レビューの女王の公演コピーは以下である。
「歌と踊りの琥珀の女王が巴里から飛んで来た!」
主催:エリザベス・サンダース・ホーム。混血児救済基金募集。
子供の頃、澤田美喜さんとエリザベス・サンダース・ホームの物語をマンガで読んで忘れずにいたのだ。(この公演については帰宅してから、当時子供だった母に聞いた)

意味のわかる宣伝は文字よりも絵だ。
幕末から明治に活躍した豊原国周のビラが楽しい。
四段目・城引渡しの図である。国周だから九代目団十郎の大石である。九代目は目玉の大きな役者だった。だから宣伝も目薬などがある。
引き幕には九代目さんの目玉と共に活眼水という目薬の名が書かれていた。

引き札はめでたいものが多い。印刷博物館と長浜とコープ神戸には一大コレクションがある。それらを見て回ったが、どれもこれも楽しくてナマナマしくて、笑える。

初めて来たがこのアド・ミュージアムは半日くらい楽しめる。映像装置も色々あり懐かしいTVCMも見れる。また機会をみつけて遊びに来ようと決めた。

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