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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

彼岸の入りから思うこと

彼岸の入りとは言え、暑いままだと思った。
「暑さ寒さも彼岸まで、とは言いますが今週いっぱいは暑いです」と天気予報も言っている。
亜熱帯大阪を満喫しながら生きている。
今日は業界関連のイベントが開催されているので、大阪某所にでかけたが、駅から遠いので延々と歩く。私の日傘は黒いのでいよいよ暑い。
本町通を歩くうちにどんどん具合が悪くなってきた。
新暦だから彼岸の入りもあるものか、と思いながら歩く。
帰りにゼー六という、大阪名物のアイス最中屋さんでそれを買う。100円。あっさりアイスは殆どジェラートなので、濃厚なアイスがニガテな私には丁度いい。根津の芋甚のアイス最中もいいが、あちらの方がやや濃い。
それ食べてちょっとクールダウン。

会社でコマゴマ仕事して、今日は真っ直ぐ帰ろうとすると、巨大な夕日が目に入った。
巨大な夕日。これは九月特有の巨大さではないか。ガラスのようなきらめき。
やはり彼岸は彼岸なのか。
暑いとかどうとか言うのはともかく、やはり夕日は彼岸の夕日なのだ。
四天王寺でなくとも、その場で日想観はできるものだ。
そして彼岸といえば『死者の書』と『弱法師』と小出楢重などを思い起こす。
藤原南家の郎女は巨大な幻を視て蓮糸をたぐり、希望を見出すためか・今更ながらに絶望するためにか俊徳丸は四天王寺に立つ。他方、大阪堺筋で育った小出楢重は彼岸に「たこめがね」を楽しみにしていたことを随筆に残す。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000259/files/3553_8140.html
『めでたき風景』所収より。ただしここでは春の彼岸とタイトルについているが。
こちらはその挿絵。mir294.jpg


他に今や大人気の昆布屋・神宗のチラシにも使われる菅楯彦の絵(こちらは数めがねと呼んでいる)、
mir293.jpg

他に四天王寺所蔵の生田花朝女の絵もある。
このたこめがねは昭和37年頃にも一度復活したそうだが、無論私は見ていない。
見世物小屋・絵解き・のぞきからくりは見たが、この蛸眼鏡だけ無縁なのがなんとも残念だ。

最後に彼岸というタイトルで最も感動的な作品を挙げる。
寺嶋紫明『彼岸』 mir293-1.jpg

最初に見たときの静かな感動は、今もどこかに残っている。
週末、墓参りに行くか、骨佛の一心寺にゆくか、どちらかを選ぶべきだと、思っている。
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コメント
暑い中での移動とお仕事、おつかれさまでした!
暑くてもしっかりグルメとお彼岸についての解説を書いていただき、嬉しいです。
うう、現在、アイス最中を頭の中でイメージしまくってます♪(笑)
そして、最後の女性像。
静かな祈りの空気がこちらまで伝わってきます。今年は暑いお彼岸入りになりましたが、一瞬の涼しさを感じることのできる絵ですね。
私もしばらく実家に帰っていないので、お墓参りに行かなくては・・・と思いました。

2007/09/20(木) 17:24 | URL | tanuki #-[ 編集]
tanukiさん こんばんは
どっちもおいしいんですよ、アイス最中。
シャグシャグなのがゼー六、ユズアンが絶妙なのが菊屋。家ではモナ王の私です(笑)

今年こそ氷赤福を!と思いつつまだ果たせていません。
お伊勢さんの境内図を見てきたところなので、私も行きたくてうずうずです。
2007/09/20(木) 21:34 | URL | 遊行七恵 #-[ 編集]
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