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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

月によせて

仲秋の名月である。
名月と言えば『名月八幡祭』という芝居を思い出す。
日本は古来より月を愛でてきた。
また月下に美人の立つ絵を江戸の庶民も喜んだ。
抒情画にも月は多く描かれる。
日本で生まれた月の絵を集めた。

mir307-1.jpg

広重 近江八景 石山の秋月
石山寺といえば紫式部が源氏物語を執筆した場所である。
開け放った窓から紫式部も月を眺めたろう。
平安の月・幕末の月・平成の月。
千年はほんの一瞬なのかもしれない。


英泉 月下文読む美人mir307-2.jpg

秋草が咲き乱れる中に立つ美人が月光に照らして文を読む。
恋文だろうが、嬉しい内容だろうか。


月桂冠ポスターmir308-1.jpg

植物の名の中に月がある。その月に坐す女神。


同時代に描かれた少女の物思う姿。
mir308.jpg

皓々たる満月の光を浴びて、彼女はなにを思うのだろう。
加藤まさを 『月の沙漠』の画家は物思いにふける少女を多く描いた。


再び月の女神mir308-2.jpg

須藤重の月の女神は光を砕いて地に放つ。


星を見ることは殆どなかった中世、月に思いを向ける。
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観月の楽しみは豊かな記憶となる。八十年前の少女たちはこの絵に心をふるわせていた。


月で働く同胞を見上げて笑う地上の兎たち。
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呼ばれれば越後から杵つき、この言葉も忘れられてしまった。


最後に『猿猴月を取る』図を一枚。
水に浮かぶ月は取れない。それでも猿は吸い寄せられてゆく。
mir307-3.jpg


月百姿のほかにも、月はこうして愛されている
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コメント
月下の乙女も月の女神も実に美しく、
どの作品にも心ときめかせていただきました。
洋の東西問わず昔のポスターは
本当にセンスのよいものが多いですね。
でもこの中で一番気に入ったのは
月を見上げる兎さんたちです。
表情が本当に愛らしいですね。
2007/09/26(水) 00:35 | URL | 千露 #GyvMcuCk[ 編集]
いつも名月の日はイマイチなお天気が多いのですが、今年は素晴らしいお月見日和になってよかったですね♪(^^)
日本画は満月、西洋画は欠けた月を描写する、というふうに分かれているような気がしますね。
そして、やはり月のそばには女性かウサギさん。
ウサギは女性を守り神、ということを聞いたことがあるので、月とも関連あるのかなあ、なんて思いました。

あっ、お月見団子も忘れずに食べました(笑)

2007/09/26(水) 17:07 | URL | tanuki #-[ 編集]
大阪の月見団子は細長く、上から帯のような餡が乗る
☆千露さん こんばんは
ポスターだけの展覧会を見ると、ウキウキするんですよね。
やっぱりそそられるのでしょう。
大和絵でも浮世絵でもうさぎってけっこう人気で、きゅんっとなる作品が多いですよね。


☆tanukiさん こんばんは
昨日今日と銀盆のように月ですよね。
月の女神という言葉もありますし、イメージ的に月=女性なんですが、日本神話には月読というアマテラスの弟神がいます。
多分世界でこの人だけみたいです。
2007/09/26(水) 21:53 | URL | 遊行七恵 #-[ 編集]
おいしそうですね
お世話になっております 
個人的には 添付の絵 5枚目と6枚目がたまりませんな・・・
ところで 大阪のお月見団子について
過日の上洛時 東山駅そばのお店で 甘いものを買って帰りましたが 似た形状のものを店頭で目撃(?)いたしました
文化的な隣国(京都)征服でしょうか 迷った挙句 買わずに帰ったこと 今さら後悔 (たしか田舎饅頭と同じ値段でした)
それでは ご自愛ご健筆を
2007/09/27(木) 19:41 | URL | TADDY K. #-[ 編集]
TADDY K.さん こんばんは
抒情画には月が似合うのでしょうね。

やっぱりどうもこの形のものが多いようです。まん丸のは案外見ません。見てもそれは東京の和菓子屋さんのだったりです。
京都の月見饅頭もそうなのか・・・
で、TADDY K.さんはそのときどんな甘いものを買われたのか、そのことに生唾が、いや、興味が湧きます。
2007/09/27(木) 22:29 | URL | 遊行七恵 #-[ 編集]
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