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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

BIOMBO/屏風 日本の美 後半分。

さてインターミッションも終わり、次は5室に向かう。
ここからは異国に送られた屏風が占めている。
5室。海を越えた襖絵と屏風絵
祇園祭礼図屏風 ケルン美術館 どうも見覚えがあるなと思ったら隣に並ぶサントリーの同題作品と、そのまま続くメトロポリタンの社頭図屏風、クリーブランドの賀茂競馬図屏風は実は兄弟だそうだ。
切り取りで分かれたのか。復元図があった。・・・なんとなく納得する。
このうちのサントリー所蔵品は東京でのチラシに使われている。


しかしケルンのこれ、もしかすると見たような気がする・・・と思い、帰宅後調べると、'97.10.末に東武美術館で見ていた。そのときの絵葉書。
mir439.jpg

十年経ってても好きなものはやっぱり覚えているもんだなー。
クリーブランド美術館展も実は二度ばかり見ているが、もしやと思い、こちらは図録を開くと(’98版)・・・ありました。
しかしこちらには自信がなかった。というのは、賀茂競馬図では他に物凄く印象的な作品が他にあり、そちらに意識が寄りやすいからだ。
これらは元は襖絵だったのを分割して屏風仕立てにしたらしい・・・
この屏風絵はキャラがそれぞれしっかり描き込まれていて、一人一人の判別がつくような感じ。どこか崩れたような・ふざけたような若いやつらの描写もいい。
腕相撲したり、男同士でいちゃついたりもある。
明日があるのかないのかしらないが、この屏風に描かれた祭の時間の中では、何も考えずに楽しめばよいのだった。

東山遊楽図屏風 茨城 金雲は型押しでキャラは小さめ。東山といえばすぐに思い浮かぶのが実のところこれ。「・・・東山三十六峰、草木も眠る丑三つ時・・・」
私の東山遊楽は、京都国立近代美術館、京都市美術館、細見美術館、並河七宝美術館、無隣館、藤井有鄰館、小川治兵衛の庭・・・こんな感じです。

松下麝香猫屏風 ボストン美術館 こちらは雄。雌は隣の樹下麝香猫図屏風 サントリー。
ボストンのこれは知ってる猫だ。
mir436.jpg


’91にボストン美術館の屏風絵展が奈良で開催されたときに見て、絵葉書を持っている。目つきが面白かったのだが、それも当然で、サントリーの雌に「ハロー」なのだった。雌のほうは見返りながらちょっと思案中。

6室 朝鮮通信使に送られた屏風
いきなりジオラマ仕立てになっていた。
赤い柱を立てて真ん中に据えてなにやら空間を作っている。
そしてジオラマを中心にしてあちこちの壁に何かの絵が拡大カラーコピーされている。
・・・これです、これ。見たはずよ、つい先日高麗美術館で手に入れたばかりの絵葉書。
『馬上才』・・・朝鮮の芸人さん。mir437-1.jpg

他にも見ているのが多いのも当然で、'01の朝鮮通信使?心の交流展や今夏の大阪歴博の朝鮮通信使がやってきた展で馴染んだ世界だったのだ。

7、8室。オランダ国王に贈られた屏風
1856年にオランダ国王に贈答された屏風絵は、いずれもライデン国立民族学博物館所蔵で、当時の色彩や金箔が剥落することなく綺麗なまま残されていた。
幕末期の狩野派の作品だが、どれもこれも本当に綺麗で、絵自体にあまり惹かれはしないが、その保存の良さに感銘を受けた。ありがとうオランダ、と言う気分。
特に気に入ったのはこの一枚。
野馬図屏風 狩野雪渓 mir440.jpg

金地に太い線で馬をバッと描いている。なんだかそれがひどくよかった。
厩図のような雅さもいいが、こうした奔放さにも惹かれる。
ところでこの作品はこの展覧会の展示期間直前まで、長崎に出かけていたようだ。
長崎歴史文化博物館『勝海舟と幕末長崎』展のチラシに姿を見せている。
尤もこの博物館で、ライデン所蔵の一品で少し水ヨゴレのある作品を補修すると言うから、これぞ国際交流という感じで、いいなと思った。

前編に比べてこちらは短いが、それでもやはり1時間かけて眺めた。
日本美術の良さを堪能させてもらったな?という展覧会だった。

ところで関係ないが、10日からブログの管理画面が変わりちょっとうまくゆかないような気がする・・・

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コメント
さすがに遊行さん、毎年、膨大なモノをご覧になっているのに
10年以上も前に見たものが、しっかり記憶に焼きついているのですね。
私は、江戸博の北斎を見て、ありがとうオランダと言う気分に
なりました。
2007/12/13(木) 05:54 | URL | 一村雨 #-[ 編集]
一村雨さん こんばんは
たまたま好きなものだったから「おおお」でしたよ♪

>江戸博の北斎を見て、ありがとうオランダと言う気分に

読ませてもらったとき、「うわー北斎こういう作品もあるかー」とびっくりでした。
なんしかああいう系統は初めて見ました。
やっぱりまだまだ知らないこと・初めて知ることが多くて、それが楽しいですね。

2007/12/13(木) 18:36 | URL | 遊行七恵 #-[ 編集]
TBありがとうございました。

同じ日に、行ってたみたいです、この展覧会。
もしかしたら、会場のどこかで接近遭遇してたかも。

野馬図屏風、躍動感があって素晴らしかったですね。
馬の嘶きや、蹄の音が聞こえそうな気がしました。
2007/12/17(月) 01:17 | URL | 紫 #-[ 編集]
紫さん こんばんは
わたしが入ったときは外に人がいないので楽かなと思ったら、中がけっこう繁盛してましてね。
互いに気づかぬうちに同じものを一緒に見ていたのかもしれませんね。
そう思う楽しみがあります♪

>野馬図屏風
これは最後の最後で「おーええなー」な作品でした。
2007/12/17(月) 23:38 | URL | 遊行七恵 #-[ 編集]
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